
イギリスに来てから美味しいラーメンって食べられないなあ....ノイローゼになりそうなんだな

イギリスにも旨いラーメン屋はあるぜ

どうせイギリスにしては、のなんちゃってラーメンショップでしょ

いやいや、一風堂だし。ロンドンにもあるから紹介してやるぜ!
一風堂ロンドン店『 IPPUDO LONDON』
日本でもお馴染みの一風堂ラーメン。
実はロンドンにも支店があって、アジア圏をはじめ、アメリカのニューヨークやオーストラリア、ニュージーランド、フランスにも進出しています。
一風堂がイギリスに進出したのは2014年と割と最近のことですが、ロンドン市内に4店舗のお店があり(そのうち1店舗は2020年11月より一時閉店 2020.10現在)、Central Saint Giles店はロンドンのオフィス街に堂々と洒落た店舗を構えています。
日本でラーメンというと、どちらかと言えばファーストフード、さっと食べてさっとお会計、飲み会の〆なんかにもいいなあ、というイメージですが、ロンドン店は少し様相が違ってきます。
場所・アクセス
場所は Tottenham Court Road(トテナム・コート・ロード)駅から歩いて3分。近くには同じく日系ラーメンで有名な『金田家』があります。
店の前が大きなガラス張りになっており、なんだか小洒落たBARや洋食店を思わせる佇まい。
店内の様子
お店の中は黒を基調としたスタイリッシュなつくりで、最近都内で多く見かけるようなったキレイ系のラーメン屋さんといった感じです。
フロアも比較的広く、談笑をしながらゆっくり過ごされる方が多いようで回転率というよりは単価に的を絞っている印象です。
日本の店舗との最大の違いは、アサヒビールをはじめ日本のお酒やカクテルなんかのアルコール類が充実していることです。私が行った時は獺祭や八海山などの日本酒も揃っていました。
店内ではラーメンを食べ終わった後も、おつまみを摘みながらビールを飲んでゆっくりしている方がたくさんいました。平日ということもありますが、客層も店周辺の会社勤めの方やカップルがメインで比較的ロンドンの中でもアッパー層をターゲットにしている感じでした。
それでは実食
今回はせっかくケンブリッジからわざわざ来たのだからということで、日本と同じ感覚で、替え玉もトッピングも飲み物も遠慮なく注文しました。
以下値段も一緒に合わせて記載していきます。
よく見ると下のメニュー表、日本のラーメン屋さんの感覚で見るとなかなかの値段設定です。
まずはサイドメニューの餃子から。これがないと始まらない!
値段はなんと一皿7£(=1000円弱)
※1£=140円で計算

いきなり餃子一皿1000円近く。日本店舗だと『ひとくち餃子』一皿で420円だそうです。この時点で大体2倍以上します。
値段にはやっぱり驚きますが、しかし食べてみるとすごく美味しいんですよね...😭(在英期間が長い方ほどそう思いそう)中華系や韓国系のアジアンスーパーで売っている、よくわからない謎の冷凍餃子の5倍美味しい。
イギリスに来て以来、アジアンスーパーで買った冷凍肉まんに大量の骨片が入っているのに気付いてから、我が家の餃子は家庭で全て手作りしています😩
しかし餃子の皮一つとってもイギリスで買うとすごい高くつくんですよね。ニラなんて特に手に入れにくい上に高いですし、ひき肉もスーパーで売っているものをそのまま使うとパサつくので(脂肪含有量が日本のものと違います)自分で豚バラ肉ブロックをひいてミンチにしなくてはいけません。
要するにイギリスで美味しい餃子を作ろうとすると、かなりの手間とお金がかかるんです。なので、ここでは餃子一皿1000円って全然高くないんですよね。

日本にいるときからすれば信じられない感覚だがな
私の注文した一風堂からか麺はこの時のレートで大体1700円くらい。日本ですと私が調べた時点で同じものが一杯880円だったので、やはりこれも2倍くらいしますね。ちなみにもう一つの白丸は10£。
イギリスって 現地のイギリス人や移民に合わせてローカライズされた味付けや食感、温度の食品が多いので、日本人が食べて『美味しい!』と思えるもの、ことラーメンに関してはなかなか見つかりません。スープがぬるかったり麺がソフト麺みたいな食感だったり(現地人は麺をすする習慣がないので)、塩味が足りなかったり、とにかく美味しくありません😳
そういう意味でも一風堂ロンドンは、日本で提供している 一風堂ラーメンそのままを出す媚びない姿勢をみせ、とっても美味しく食べることができました。
ちなみに上のメニュー表の真ん中右側に書いてあるのですが、日本の店舗のように麺の硬さを選ぶ事ができます。やわ麺〜バリカタまでと、イギリスでこういうサービスをやっているお店もほとんどないんですよね。

最初は普通、替え玉はバリカタ派だぜ
最後にトッピングについてなのですが、卵玉はプラス2£(=300円いかないくらい)、チャーシューと卵はプラス4.5£(=600円くらい)です。
ちなみに日本だと卵トッピングは80円増し、チャーシューは200円増しくらいなので、やっぱりちょうど値段は2倍くらい。それくらいの価格設定なんでしょうね。今回は頼みませんでしたが、デザートには『餅クリーム』という、大福のようなお菓子がありました。
まとめ
今回お店で食べたものは
- 飲み物 2人分(ビールとジュース一杯づつ)
- からか麺、ネギトッピング 1杯
- 白丸のラーメン、卵と海苔トッピング 1杯
- 焼き餃子 1皿
- 替え玉 2杯分
以上で合計46.58£(=6500円)くらいでした。(※繰り返しますが1£=140円換算)
日本の感覚で見たら、ラーメン屋さんでこれだけ使うことってそうそうないと思います。しかし先ほどの餃子の話しかり、これくらいの値段設定は特にロンドンの飲食店なら当たり前です。
イギリス、特にロンドンって本当に物価、こと家賃と外食費がべらぼうに高いんです。(あと、信じられないことですがケンブリッジもほぼロンドンと物価は変わりません。オックスブリッジは両方なんでも高い!)

おいケンブリッジ! まあまあ田舎のくせにどういうことなんだな
そういう中で見てみると、一風堂ロンドンの値段設定って安い...むしろかなり頑張っているんじゃないかと個人的には思うんですよね。。。家庭で日本食を作るのって本当に大変なので、ましてラーメン屋さんとして成り立たせるには、ものすごいコストと手間がかかるということは想像に難くないです。
この値段を見て、『むしろ安いじゃん』と思うのは一風堂のもともとのクオリティを知る日本人、かつイギリスで自活している証拠なのかもしれません。そんなロンドンの一風堂、気になる方はぜひ行ってみてください🍜

なんちゃってラーメンショップとは一線をかくするぜ
以上『IPPUDO LONDON』でした。