ここでは日焼け止めの簡単な基礎知識について書いていこうと思います。
【目次】
女性はいつまでも若々しくいたいものですよね☺️
ものによるのですが、肌の老化の70%以上は光老化(紫外線による老化)によって引き起こされていると言われます。
したがって紫外線ケアはお肌のお手入れの最重要ポイントになります。
しかし、意外に蔑ろにされがちなのが日焼け止め。
かくいう私も日焼け止め自体がかなり苦手です。あの『塗ってます!』という感じや化粧が崩れやすくなるところがイヤ笑
そうは言っても、屋根のないところを20分以上歩くような日には必ずべったりと塗るようにした方がいいです。
ここでよく誤解されがちなのが、『日焼け止めは強ければ強いほど良い』と考えられがちなことです。
これは場合によってはかなり残念な誤解になるので、ここでちょっと触れていきたいと思います。
日焼け止めはこれだけおさえていればOK
日焼け止めのパッケージに注目(SPFとPA)
まず日焼け止めのパッケージをよく見てみてください。SPFとPAという2つの表示がありますよね。
SPFは1〜50+
PAは+のマークが1〜4つ
ついている、よく見るアレです。で、それぞれの意味なのですが、
SPFとは『UVB(シミのもとになるもの)をどれくらい長い時間ブロックできるか』
PAとは『UVA( 肌の老化、たるみのもとになるもの)をどれくらいブロックできるか』
です。
もうこれだけ知っていればOKです。
日焼け止めの成分
次に日焼け止めの成分についてです。日焼け止めに入っている、紫外線をブロックする成分は主に2つに分けられます。
②紫外線散乱剤(無機系の防止剤)
①紫外線吸収剤
初めに『①紫外線吸収剤(有機系防止剤)』について。
これには紫外線を吸収してそれが肌に届くのをブロックしてくれる役割があります。
塗っても白くなりにくいので、これらは化粧品としてよく好まれます。
しかしここで問題が。
紫外線吸収剤は光と反応して、肌にダメージを与える『フリーラジカル』と呼ばれる有害物質に変わるのです。
このフリーラジカルが厄介で、肌の中のメラノサイトを活性化し、メラニン(シミのもと)を生み出します。
したがって、知らないうちに、
一生懸命日焼け止めを塗っているのにかえってシミが増える!という本末転倒なことが起きてしまいます。
たいていの日焼け止めにこれは入っていますから落とし穴ですね...
この成分は高いSPF表記の日焼け止めに配合される割合が多くなっており、SPF50 あたりの日焼け止めにはかなり多量に入っていると思ってください。
特に、“PABA(P-アミノ安息香酸A)”、“ベンゾフェノン34”はフリーラジカルに変換される率が高く注意が必要です。
しかし実際のところ、多くの市販の日焼け止めや化粧品には紫外線吸収剤が多かれ少なかれ入っているのが現状なので、完全にこれをブロックするのは難しいです。
ただ配合量にはかなり差が出てきますので、やはり普段使いの日焼け止めはマイルドなものを使ったほうがいいです。
②紫外線散乱剤
次に、『②紫外線散乱剤(無機系防止剤)』について。
紫外線散乱剤はほぼすべての波長の光をブロックすることができ非常に優秀です。
主な成分は“一酸化チタン”や“二酸化チタン”、“酸化亜鉛”です。
チタンでもわずかにフリーラジカルは生じますが、紫外線吸収剤に比べると量はグッと少なくなり安全です。
中でも酸化亜鉛は最も安全性が高く、紫外線の散乱剤としても最強です。またニキビを少し軽減してくれる効果もあります。
真皮層(肌の奥のほう)で健康なコラーゲンが増えるのも嬉しい副効果です。
しかしこの紫外線散乱剤の最大の欠点が塗ると白くなってしまうことなんです😩
100%配合のものを使用すると歌舞伎役者みたいになります。本当に、そのままドウラン笑
ちなみに、
全ての製剤の中で紫外線に対して一番効果のあるものは『軟膏状の酸化亜鉛』です。
水泳や陸上のプロスポーツ選手が使用しますが、やはりこれも本当に真っ白になります。
全てを犠牲にして紫外線と戦う覚悟のある方は、ぜひ使ってみてください笑
以上をまとめると、
日焼け止めは場面によって使い分けるのが良いということです。
効果がありそうだからと言って、あまり外にも出ないのに過度に強いものを毎日使う必要はない。むしろ逆効果...ということを知っておきましょう。
次の記事ではこれくらいの日焼け止めを使うとちょうど良いよ、ということについて話していこうと思います。
テクスチャーや使用感なんかは個人の好みがあるのですが、興味のある方はよかったら見てみて下さい。